🗓️ 研修全体の構成(2日間)
日程 | 内容概要 |
---|---|
1日目 | HTMLとCSSの基本、構造と意味、セマンティックなマークアップ、ボックスモデルとレイアウトの基礎 |
2日目 | 実践的なCSS、Flexbox、簡単なレスポンシブ対応、模擬サイトの作成演習 |
📘 1日目カリキュラム:HTML/CSSの基礎と構造理解
時間帯 | 内容 | 詳細 |
---|---|---|
10:00〜10:30 | オリエンテーション | 研修の目的、ゴールの共有、Web制作の流れの概要 |
10:30〜11:30 | HTMLの基礎 | タグの構造、DOCTYPE、head・body、基本的な要素(h1〜h6, p, a, img, ul/ol, table) |
11:30〜12:30 | セマンティックHTML | header, nav, main, section, article, footerの使い分けと意味 |
13:30〜14:30 | CSSの基本とセレクタ | 外部CSS、基本セレクタ(要素・クラス・ID)、プロパティの書き方 |
14:30〜15:30 | ボックスモデルの理解 | margin, padding, border, width/height、box-sizing の違い |
15:30〜17:00 | レイアウト基礎と演習 | display (block, inline, inline-block)、簡単な2カラムレイアウト作成演習 |
進捗を見ながら
「フォーム(入力フォーム)について」を学習します。1日目最後か、2日目最初になります。
📘 2日目カリキュラム:レイアウト応用と模擬サイト制作
時間帯 | 内容 | 詳細 |
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10:00〜11:30 | Flexboxの基礎 | display: flex 、主軸・交差軸、justify-content , align-items 、横並びレイアウト |
11:30〜12:30 | 実務的なCSS設計 | クラス命名規則(BEM)、再利用性を意識した書き方、:hover やトランジションの使い方 |
13:30〜14:30 | レスポンシブ対応入門 | meta viewport の説明、@media での簡単なブレイクポイント対応(スマホ・PC) |
14:30〜16:30 | 模擬サイト制作(演習) | ヘッダー・メイン・フッター構成のLP風ページをコーディング(PC・スマホ対応) |
16:30〜17:00 | 発表&まとめ | 成果発表、フィードバック、質疑応答、まとめと今後の学習アドバイス |
🎯 到達目標(ゴール)
- HTMLとCSSの基本的な構文を理解し、セマンティックにマークアップできる
- Flexboxを使ってレイアウトが組める
- スマホとPCで見た目が切り替わる簡易レスポンシブ対応ができる
- 1ページ完結のLP的Webページが一人で作れるようになる
💡 補足ポイント(実務に活かすために)
- Chromeのデベロッパーツールの使い方も軽く触れる
- 実務に即したテーマ(例:会社紹介、カフェ紹介ページなど)で演習
- VSCodeなどのエディタ操作も研修内でナビゲートは考慮中
🌐 Web制作の流れ(概要)
Webサイトを作るには、ただHTMLやCSSを書くのではなく、企画から公開・運用までの一連の流れを把握しておくことが大切です。
✅ 全体の流れ(5ステップ)
① 企画・要件定義
↓
② ワイヤーフレーム・デザイン
↓
③ コーディング(HTML/CSS/JS)
↓
④ テスト・確認
↓
⑤ 公開・運用
🔍 各ステップの解説
① 企画・要件定義
- サイトの目的(例:会社紹介、採用、商品販売など)を明確に
- ターゲットユーザー、必要なページ、機能を整理
- 「誰に何を伝えるか?」をはっきりさせる
② ワイヤーフレーム・デザイン作成
- ワイヤーフレーム:画面のざっくりした設計図(レイアウトの確認)
- デザインカンプ:実際の見た目に近い完成イメージ(色・フォント含む)
- 使用ツール:Figma / Adobe XD / Photoshop など
③ コーディング(HTML+CSS+JS)
- HTML:構造を作る(骨組み)
- CSS:見た目を整える(デザイン)
- JavaScript(必要に応じて):動きを加える
📌 この工程を今回の研修で重点的に学習!
④ テスト・確認
- ブラウザチェック(Chrome, Safari, Edge など)
- スマホ・タブレット表示の確認(レスポンシブ対応)
- リンク切れ・画像表示・動作チェック
⑤ 公開・運用
- サーバーへアップロード(FTPやGitなど)
- ドメイン設定(URLの決定)
- 公開後は更新・改善・アクセス解析も重要!
💡 現場ではこんな役割分担があることも
担当 | 役割 |
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ディレクター | 要件整理、進行管理 |
デザイナー | ワイヤー・デザイン制作 |
コーダー | HTML/CSS/JSでコーディング |
エンジニア | サーバー設定、システム開発など |
🧾 まとめ(初心者向けポイント)
- HTML/CSSは全体の中の「見た目づくり」パート
- 自分がどこを担当しているのか、上流〜下流の流れを知っておくと◎
- 実務ではチーム連携も大切!
☕ Javaプロジェクトにおける デザインと実装の進め方(概要)
Javaを用いたプロジェクトでは、Web制作よりも仕様やアーキテクチャの設計が重視されます。
ここでは一般的なJavaプロジェクト(Webアプリや業務システム)における進め方を紹介します。
✅ 全体の流れ(6ステップ)
① 要件定義
② 画面設計 / 処理設計
③ アーキテクチャ設計
④ 実装(バックエンド / フロントエンド)
⑤ 単体・結合テスト
⑥ 本番公開・運用
🔍 各工程の補足
① 要件定義(ビジネス要件の整理)
- お客様や業務部門と相談して、必要な機能や業務フローを明確にする
- 機能一覧やデータ項目の洗い出し
- Javaの場合、帳票・バッチ処理・データ連携なども多く関わる
② 画面設計 / 処理設計(UI・機能の設計)
- 画面設計(UI設計):画面遷移図、画面レイアウト、入力項目の定義など
- 処理設計:ボタンを押した時の動きや、DBとのやり取りの流れ
- よく使う資料:
- 画面一覧、画面遷移図
- 入出力仕様書(I/O)
- 処理フロー図(ロジック設計)
③ アーキテクチャ設計(技術構成の設計)
- フレームワーク選定(Spring Bootなど)
- パッケージ構成、レイヤー構成(MVC、DDDなど)
- データベース構造の設計(ER図、テーブル定義書)
📌 Javaでは「設計の型(パターン)」を守ることが重要
→ 「Controller」「Service」「Repository」などの役割を明確に
④ 実装(開発作業)
- バックエンド(Java):ビジネスロジック、DBアクセス、API実装など
- フロントエンド(HTML/CSS/JavaScript):画面表示、入力チェックなど(JavaではJSPやThymeleafを使うケースも)
👉 フルスタックJavaの場合、フロントもサーバー側で制御することが多い
*「フルスタックJava(Full Stack Java)」とは、Javaを使ってWebアプリケーションの「フロントエンドからバックエンドまで」を一貫して開発できるスキルや構成のことを指します。
⑤ テスト(単体・結合・総合)
- 単体テスト:メソッドやクラス単位での検証(JUnitなど使用)
- 結合テスト:複数機能のつながり確認
- 総合テスト:要件通りに動作するか、業務シナリオで検証
⑥ 本番公開・運用
- WAR/JARファイルのビルドとデプロイ
- 本番用サーバー(Tomcat, JBossなど)にリリース
- 障害対応・ログ監視・保守開発
🏗 Javaプロジェクト特有のポイント
項目 | 内容 |
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型が厳密 | 事前にクラス設計・インターフェース設計が必要 |
レイヤー分離 | Controller / Service / DAOなどに責務を分ける |
フレームワーク利用 | Spring, Struts, JSFなど多数。選定に注意 |
設計ドキュメントが重要 | クラス図・ER図・シーケンス図などを活用 |
📘 Web制作との違い(簡単比較)
項目 | Web制作 | Javaシステム開発 |
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主体 | 見た目重視(HTML/CSS) | ロジック重視(Java) |
設計 | 軽め(ワイヤー中心) | 重め(クラス図やDB設計も) |
工程 | 短期で完結しやすい | 要件・設計が長期に渡ることも |
テスト | 主に表示確認 | 単体・結合など多段階テスト |
✍ まとめ
- Java開発では、「動く前に設計」する文化が強い
- 設計と命名のルール(パッケージ・クラス・メソッド)がプロジェクト品質に直結
- UI/UXやHTML/CSSの知識も持っていると、画面側との連携がスムーズ