HTMLの歴史

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CERN

CERNは、何千人という科学者が入れ替わり立ち代わりで訪れるため、お互いの研究状況の確認、論文などの資料を探す、など必要な情報を効率よく行き渡らせる環境が課題となっていました。これを実現するために、CERNで世界初のサーバーとブラウザが生まれます。

1989年 HTML開発

ティム・バーナーズ・リーによって開発される。
イギリスの計算機科学者。

『ロバート・カイリューとともに、World Wide Web(WWW)を考案し、ハイパーテキストシステムを実装・開発した人物である。URL、HTTP、HTML の最初の設計は彼によるもの』 – Wikipediaより

サーバーとブラウザ開発

1990年世界初のサーバーとブラウザが誕生。
HTTPという通信手段を使って、URLでファイルが保管されているサーバーの特定の場所へアクセスし、ブラウザでHTMLを人間の目でキレイに成形する仕組みです。

1993年アメリカのイリノイ大学のとある大学生によって世界初の画像表示ブラウザ「Mosaic1.0」が発明されます。

1994年ティム・バーナーズ・リーが、W3Cという非営利団体を設立。

HTML2.0

1995年11月に発表された 「HTML2.0(RFC1866)」 で定義

html / head / title / body / h1 / h2 / h3 / h4 / h5 / h6 / 
p / br / hr / a / base / img / ol / ul / li / dl / dt / dd / 
dir / menu / b / i / tt / address / blockquote / cite / 
code / em / kbd / samp / strong / var / 
form / input / textarea / select / option / meta / link / 
nextid / isindex / pre / listing / plaintext / xmp 
http://www.ne.jp/asahi/hatakeyama/design/csslayout/column/history.html
http://www.ne.jp/asahi/hatakeyama/design/csslayout/column/history.html

HTML Tables

1996年5月に発表された 「HTML Tables(RFC1942)」 によってテーブルに関する下記の要素が追加提案。W3CがCSS1.0を勧告。

table / caption / tr / th / td / colgroup / col / thead / tbody / tfoot 

各社の開発が勝手に進む

Netscape Navigator 1.0~4.0

font などの登場により、HTMLは表現力を増し、世界中に広まる事になります。

font / basefont / center / big / small / sub / sup / blink / 
u / nobr / wbr / map / area / embed / noembed / frame / frameset 
/ noframes / script / noscript / applet / param / keygen 

font / basefont / center / big / small / sub / sup / blink / 
u / nobr / wbr / map / area / embed / noembed / frame / frameset 
/ noframes / script / noscript / applet / param / keygen 

multicol / spacer layer / ilayer / nolayer 

Internet Explorer 1.0~4.0

Microsoft社では、自社のInternet Explorerに次のような要素を追加しました。

bgsound / comment / iframe / marquee / object 

HTML4.0

1997年12月18日 W3CがHTML4.0を勧告
ここから「HTMLは文書構造を記述するもの、CSSは体裁を整えるためのもの」という切り分けが明確になっていきます。

HTML4.0 で追加されたのは以下の要素です。

abbr / acronym / bdo / button / del / fieldset / ins / label / legend /
 optgroup / q / s / span 

XMLとCSS

1998年 W3CがXML1.0を勧告
2000年 XHTML1.0を勧告
2004年 CSS2.1を勧告。同年、世界にはブログが広く普及しXHTML+CSSが流行。また、ウェブアプリが勢力を拡大。ただしtext/htmlとして使用され、XMLとしての使用はほとんどなし。

WEBアプリの台頭で、HTMLだけでは機能不足に・・・
W3CはXML普及を優先、ベンダー各社はHTMLの機能拡張を主張。
ベンダー各社がWHATWG設立。

XHTML1.0 HTML4をXML化
XHTML1.1 機能を細分化
XHTML2.0 再構築 => 2009年活動終了(WG)

W3CとWHATWG、そしてHTML5

2006年 W3CのXML移行プラン失敗。
2007年 W3CとWHATWGが協力してHTML5標準化を進めることに。
2008年 HTML5草案を発表(XHTML5としても使用可能に)

<img>でも<img /> どちらも可能。混在可能。

互換性も重要
互換性も重要