LAMP環境構築(1)

sudo dnf upgrade -y とは?

Linux(主に Fedora / RHEL / Amazon Linux 2023 系)で、
OS全体のパッケージを最新にアップデートするコマンド
です。


🔍 コマンドを分解して説明

sudo

  • 管理者権限(root権限)で実行する
  • 「スーパー権限」で動かすイメージ

重要:アップデートはシステム全体を触るため、管理者権限が必要


dnf

  • Linux のパッケージ管理コマンド
  • yum の新しい版(後継)

例えると

アプリのインストーラー(アプリ管理ツール)


upgrade

  • インストール済みのパッケージを 最新バージョンに更新する
  • セキュリティパッチやバグ修正が含まれる

Windows Update の「更新プログラム適用」と同じイメージ


-y

  • yes の略
  • 「質問されたら全部 YES と答えて進んでOK」という意味

通常、アップデート中に
「このパッケージを更新しますか? [y/N]」
と聞かれますが

-y を付けると 自動で全て “yes” と回答して進む


🔧 全体の意味まとめ

sudo dnf upgrade -y
→ 管理者権限で、OSのすべてのパッケージを最新にアップデートし、
途中の確認はすべて自動で「YES」で進める。


💡 なぜやるの?

  • セキュリティ更新を適用するため
  • 不具合修正を適用するため
  • 新しい機能を取り込むため
  • サーバーの安定性を保つため

特に AWS のサーバー(LightSail / EC2) では必須作業 です。


⚠ 注意点

  • 大きなアップデートの場合、再起動が必要になる
  • 依存関係の問題が起きることもある
  • 本番サーバーで実行する前にスナップショット(バックアップ)推奨

sudo dnf install -y httpd wget php-fpm php-mysqli php-json php php-devel

「Apache(Webサーバー)と PHP 実行環境、その他必要なツールをまとめて自動でインストールする」コマンド。


🔍 コマンドの構造(分解)

sudo

  • 管理者権限で実行する
    (ソフトのインストールは root 権限が必要)

dnf

  • Linux のパッケージ管理ツール
    (Fedora / RHEL / Amazon Linux 2023 系などで使用)

install

  • ソフトウェアをインストールする命令

-y

  • 「yes」の略
    → インストール中の質問をすべて自動で “YES” にして続行

📦 ⑤ インストールされるパッケージの一覧

ここが一番重要なので丁寧に説明します。


httpd

Apache Webサーバー本体

  • Webサイトを表示するサーバー
  • WordPress でもよく使う

wget

ファイルをダウンロードするコマンドツール

  • URL を指定してファイルを取得する
  • アプリのダウンロードや WordPress 取得に使う

php-fpm

PHP を高速に動かすための仕組み(FPM:FastCGI Process Manager)

  • WordPress や PHPアプリはこれで動く
  • Apache と連携して動作

php-mysqli

PHP から MySQL / MariaDB へ接続するための拡張機能

  • WordPress が DB に接続するために必須
    (MySQL がないと WordPress エラーになります)

php-json

JSON を扱うための PHP 拡張

  • API 連携にも必須
  • 最近の PHP アプリではほぼ必須機能

php

PHP 本体(メイン言語)

  • WordPress のベース言語
  • HTML に動的処理を加える

php-devel

PHP の開発用パッケージ

  • 特別な PHP 拡張を入れるときに必要
  • Node/Composer など一部ツールと連携する時も役立つ

(WordPressだけなら必須ではないが、環境によって必要)


🧩 全体をまとめると…

パッケージ役割
httpdApache Webサーバー
wgetダウンロードツール
php-fpmPHP を高速実行
php-mysqliPHP → MySQL 接続
php-jsonJSON 取り扱い
phpPHP 本体
php-develPHP 開発関連

sudo dnf install mariadb105-server の意味

MariaDB(MySQL互換のデータベース)の「バージョン10.5のサーバー本体」をインストールするコマンド です。


🔍 コマンドを分解して説明

sudo

  • 管理者(root)権限で実行する
  • ソフトのインストールは管理者権限が必要

dnf

  • Linux のパッケージ管理システム
  • アプリのインストールに使うツール(yum の後継)

install

  • パッケージをインストールする命令

mariadb105-server

  • MariaDB 10.5 のデータベースサーバーパッケージ

MariaDB は MySQL と互換性があるため、
WordPress や多くのアプリが利用できます。


📦 インストールされるもの

mariadb105-server を入れると、以下がセットで入ります:

  • MariaDBデータベースサーバー(mysqld)
  • 設定ファイル(my.cnf)
  • 起動スクリプト(systemd)
  • MariaDB が動くために必要なライブラリ

📌 まとめ(最短版)

MariaDB(MySQL互換DB)の 10.5 バージョンをサーバーとして Linux に導入するコマンド。

カテゴリー: AWS